新図書館建設事業の今後の方針について

更新日:2023年11月27日

本市では、図書館サービスの中核を担ってきた伊東図書館が築40年を超え、開架及び学習スペースの不足を始めとする各種課題への対応が必要であることから、ICTの活用を通じた新たなサービスの提供が可能な新図書館の建設に向けた検討を進め、令和5年度からの工事着手に際し、『新図書館新築工事』の入札を執行しましたが、本年5月、不調という結果になりました

その後、現計画の実現に向け、公共工事積算基準に基づく適正価格での工事執行を目指しておりましたが、設計事務所を通じた施工業者へのヒアリングや市場分析の結果、『各種建設資材、人件費の高騰が今後も見込まれること』や、『全国的に設備施工会社の繁忙度が極めて高く、直近で対応できる会社が希少であること』のほか、『公共事業の入札不成立となる要因が落ち着く見込みがないこと』などの見通しが明らになってまいりました。

これらの状況を総合的に考慮し、

『現計画のコンセプトや概念は維持しつつ、縮小するための再設計を実施する』

方向で事業を進めていくことを決定しました。

1 新図書館新築工事不調後の経過

(1) 設計業者を通じ建設業界のヒアリングを実施するなど、不調となった原因を調査しました。

調査結果
【調査結果】

○木材・鋼材を始めとする資材価格や労務費が著しく高騰している状況

○現市場は、「事業者が供給できる工事量」を「建設需要」が大幅に上回るなど、事業者が利益率の高い工事を選別できる「超売り手市場」にある

○現況下で工事を執行するためには、公共工事積算基準に基づく適正価格を大幅に上回る事業費を見込む必要がある

(2) (1)に記載の状況を踏まえ、令和5年8月21日(月曜日)の市長定例記者会見にて新図書館新築工事の適正な入札時期を見定める旨、発表しました。

(3) 市長の発表以降も、ヒアリングや市場の分析を継続しました。

ヒアリング結果
【ヒアリング結果】
○建築工事

・各種建設資材、人件費の高騰が今後も見込まれる

立地特性上、コンクリート等のコストが割高となる

○電気設備工事

○機械設備工事

・各種建設資材、人件費の高騰が今後も見込まれる

・全国的に設備施工会社の繁忙度が極めて高く、直近で対応できる会社が希少

立地特性上、敬遠される傾向にある

○その他  ・再入札時期検討のため、入札参加資格を有する事業者(51社)にアンケートを実施

2 今後の本市新図書館建設に向けた方針

(1) 現設計のまま、実勢価格との乖離を埋めることは困難で、規模縮小(再設計)を視野に入れる必要があります。

(2) 現計画のコンセプトや概念は維持しつつ、リサイズ(サイズダウン)するための再設計を実施する方向です。【蔵書スペースの一部縮小や、諸室の統合等によるサイズダウンを図る見込みです。】

(3) 再設計に係る時間・費用の削減に加え、これまで新図書館に携わってくださった方々の想いを無駄にしないためにも、ゼロベースでの設計ではなく、あくまでリサイズ(サイズダウン)する方向です。

(4) 建設資材、人件費の高騰が続く見込みがある中、建築・設備共に各社施工できる可能性が高い時期を見定めた上での入札を執行する必要があります。

新図書館建設事業の今後の方針について(資料)

新図書館建設事業の今後の方針について(PDFファイル:180.3KB)

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