【観光・産業】ナラ枯れ被害の対応について
市政モニターからのご意見
ナラ枯れ被害の対応について(要旨)
一碧湖周辺ではカシノナガキクイムシが媒介する菌によりナラの木が枯死する状況が広がっています。この被害は全国各地に広がっているようで、被害の拡大により土砂流出の恐れの増大や景観の悪化、森林資源の消失などの影響が出ています。
第四次伊東市総合計画第十次基本計画の「環境にやさしいまちづくり」及び「農林業の振興」の方策の中に、「スギ・ヒノキの間伐後に広葉樹植栽促進」とありますが、広葉樹の代表でもあるナラの被害は少しでも食い止めるべきと考えます。
そのため、専門家による市内の森林関係者等へのセミナー実施や、自分の家のシンボルツリーを守りたい人に対策補助金を出すなどの方策はどうでしょうか。
回答
本市におけるナラ枯れ被害の現状については、今年度は7月下旬から8月にかけて、市職員及び静岡県森林・林業研究センターの専門職員が一碧湖周辺部のナラ枯れを確認しております。
御指摘のとおり、ナラ枯れは「カシノナガキクイムシ」という小さな虫が、主にナラ類やシイ・カシ類の木に穴をあけ、菌を持ち込むことで発生する木の病気であり、真夏(特に7月、8月)にその木だけ真っ赤に枯れることが大きな特徴です。
ナラ枯れ被害は、静岡県内各地で被害が確認されており、近年、静岡県西部で多くみられた被害は徐々に東部方面へ移動しており、また伊豆地域では、南部で多く見られた被害が北上傾向にあり、現在本市を含め近隣市町でも被害が確認されている状況です。
一方で、かつて被害が多かった静岡県西部や伊豆地域南部では、被害が沈静化傾向にあり、ナラ枯れは特定の場所に留まらず移動していくことも特徴の一つと考えられています。
現在、本市ではナラ枯れに関する具体的な対策は実施しておりませんが、職員による巡回や市民の方からお寄せいただく情報により、状況把握に努め、静岡県に報告し、県、市で情報を共有しているところです。
ナラ枯れについては、本市のみならず広域的な対策が必要と考えるため、引き続き専門的な知見を持つ県担当部署と協議していくとともに、お寄せいただきました御意見についても参考とさせていただき、今後も情報収集に努め、ナラ枯れ対策について検討してまいります。
担当:産業課 農林水産係 電話32-1733
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更新日:2019年10月15日