伊東市史編さん事業の組織

 市史編さん事業は、伊東市の原始時代から現代までの歩みを、歴史学研究の成果の上に立って明らかにし、市民の郷土に対する理解を深め、郷土を愛する心を培うとともに、先人の遺産を市民共有の財産として後世に伝え、あわせて今後の伊東市の発展と文化の向上に資することを目的としております。

市史編さん委員会

 伊東市長を編さん委員長とし、13人の委員で構成されています。編さん事業計画の全体を総理します。

市史編さん編集委員

 専門の学識経験者8人の委員で構成され、伊東の歴史を叙述するための諸業務をまとめます

市史編さん専門委員

 資料収集、執筆等のために、専門の学識経験者13人の委員で構成されています。

考古部会

 遺跡出土の考古史料や寺社伝来の文化財から伊東の原始から近現代までの歴史に迫ります。

古代部会

 『曽我物語』をはじめとした奈良・平安時代の文献資料から伊東の古代の姿をとらえます。特に、源頼朝や伊東氏、宇佐美氏などの草創期の武士団の姿が注目されます。

中世部会

 武家政権（鎌倉幕府）の樹立に大きくかかわった伊東氏、宇佐美氏は全国に所領を得て雄飛します。全国的に史料を求めて取材を重ね、伊東家の系図も収載しました。

近世部会

 世界都市江戸との深いつながりをもちながら、そのバックヤードとして経済を成立させた伊東市域16ヶ村の実像を追います。

近・現代部会

 東京と近い距離にあることを生かして発展した漁業の町伊東から、著名人の別荘地として愛された観光の町伊東の成立を多くの資料を用いて描きます。

民俗部会

 文書や記録に残るのは、人間の生活の中の一部にしか過ぎません。民俗部会は、伊東で生まれ育った人々の日常生活のあらゆる姿を抱えることを目的にします。むかしの祭、労働、社会組織などを地域のお年寄り等から聞き取りをします。

自然環境災害部会

 自然に恵まれた伊東市ですが、実はこの大地は市内に数十箇所もある火山が形成したものです。火山の歴史や津波などの自然災害の歴史に注目しながら、一方で火山の恵みでもある温泉の存在も考える必要があります。自然と人間の永いつきあいを考える部会です。

地域史料部会

 市内には、神社建築・仏像・石造文化財など多くの文化財があります。それらの文化財を体系的にとらえて、伊東市の歴史を多面的に抱えるために調査活動をします。

伊東市史編さん委員会

編さん委員

考古部会

• 編集委員長 坂誥 秀一（立正大学名誉教授）
• 専門委員 時枝 務（立正大学教授）

古代部会

• 編集委員 山本 幸司（元静岡文化芸術大学教授）
• 専門委員 坂井 孝一（創価大学教授）
• 専門委員 近藤 好和（元神奈川大学大学院講師）

中世部会

• 編集委員 山田 邦明（愛知大学教授）
• 専門委員 盛本 昌弘（神奈川大学非常勤講師）
• 専門委員 高橋 典幸（東京大学教授）

近世部会

• 副編集委員長 田上 繁（元神奈川大学教授）
• 専門委員 泉 雅博（跡見学園女子大学教授）
• 専門委員 関口 博巨（神奈川大学助教授）

近・現代部会

• 編集委員 羽賀 祥二（名古屋大学教授）
• 専門委員 小宮 一夫（中央大学非常勤講師）
• 専門委員 加藤 清志（元伊東市文化財保護審議会会長）
• 専門委員 加藤 好一（元琉球大学教授）

民俗部会【平成19年度（伊東市の民俗）刊行により休止】

• 編集委員 神野 善治（武蔵野美術大学教授）
• 専門委員 吉川 祐子（中京女子大学特任教授）
• 専門委員 松田香代子（日本民俗学会会員）
• 専門委員 外立ますみ（日本民俗学会会員）
• 専門委員 永濱眞理 （日大三島高校講師）

自然環境・災害部会

• 副編集委員長  笹本 正治（元信州大学教授）
• 編集委員 小山 真人（静岡大学教授）
• 専門委員 矢島有希彦（新宿歴史博物館研究員）
• 専門委員 今村 文彦（東北大学教授）

地域史料部会

• 編集委員 加藤 清志（元伊東市文化財保護審議会会長）
• 専門委員 建部 恭宣（元静岡県文化財保護審議会会長）〔建築史〕
• 専門委員 松原 典明（仏教石造文化財研究所）〔石造物〕
• 専門委員 北村 行遠（立正大学教授）〔仏教〕