鎌田城跡(市指定史跡)

更新日:2019年07月01日

かまだじょうあと

鎌田城跡の写真1

 鎌田城跡は、松川湖に近い城山にあり、標高は312メートルあり、城郭遺構は山頂部に集中していますが、過去に水田や畑地等に利用された形跡もなく、保存状態が極めて良好です。

 1997年に縄張調査、2002、2003年の市史編さん事業で発掘調査を行いました。

鎌田城跡の写真2

 これまでの鎌田城の年代は、縄張調査などから後北条氏時代(16世紀代)の城であり、規模の大きさなどから後北条氏後半期の有力家臣が築いた城であるとみられてきましたが、発掘調査で出土した遺物は、いずれも15世紀末頃の陶磁器類であって、後北条氏時代を示す16世紀代の遺物は含まれていません。

 15世紀末の段階で、鎌田城のような城郭を構え得る勢力には伊東氏以外には考えられませんが、明応2年(1493)に北条早雲が堀越御所(伊豆の国市)を急襲して伊豆への侵入戦を開始した時期にあたっていることから、伊東家が早雲に敵対行動を執る過程で落城し、その後は廃城されたと思われます。

 また、発掘調査からは、落城時に強い火に焼かれて、そのまま放置され、この城は後世に再利用されることがなかった事が分かっています。

市指定史跡
指定年月日 2017年10月19日
指定番号 市40号

周辺案内図

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