心身に障害のある子のために

伊東市の特別支援教育

1 特別支援教育とは

 知的な発達の遅れはないのに、「正しく漢字が書けない」「筆算が正確にできない」「落ち着いて席に座っていることが苦手」「一斉の指示では理解できない」「手先が極端に不器用」「こだわりが強く友達とのトラブルが多い」など、学校生活を送る上での多様な困り感を抱えるお子さんがいます。特別支援教育は、こうしたお子さん一人一人の教育的ニーズを把握し、お子さんの持てる力を高め、学習や生活上の困難を改善または克服するために適切な教育的支援を行うものです。上記のような教育的ニーズを抱えるお子さんは、通常学級に約6.5%程度在籍するとの調査結果(平成23年度 文部科学省調査)も報告されています。平成19年度より文部科学省の指導の下、全国の学校でこれまでの特別支援学校・学級の対象となるお子さんだけではなく、このような教育的ニーズをもつお子さんに対しても個々に応じた特別な教育的支援を行うことが推進されています。

 

2 伊東市の特別支援教育

(1) 特別支援学級

 伊東市には東小学校、西小学校、宇佐美小学校、八幡野小学校、南中学校に特別支援学級が設置されています。知的障害、情緒障害のあるお子さんに対して、その程度に応じた教育が行われています。

 

(2) 通級指導教室

 通常の学級に在籍していて、学習面・生活面等で特定の分野において困り感を抱えるお子さんに対する教育支援を行う教室として、西小学校に「ことばの教室」「杉の子指導教室」の2つの通級指導教室が設置されています。

     ・ ことばの教室

   発音などに困り感のあるお子さんに対して相談活動や言葉のトレーニングを行っています。

 

     ・ 杉の子指導教室

   LD、ADHD、自閉症などの軽度発達障害の診断を受けているお子さんや、通常学級の中で困り感を抱えているお子さんに対して、在籍校と連携しながら苦手な部分の学習やトレーニングを行っています。

 

(3) 東部特別支援学校分校

  伊東市には東部特別支援学校川奈分校と伊東分校が設置されており、小中学校と連携を図っています。

 

3 特別支援教育の対象となる症状について

 (1) LD(学習障害)

 全般的な知能の遅れはありませんが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」などの能力のうち、特定の学習において著しい困難を示します。学習内容が難しくなる小学校中学年くらいから困り感が顕著になるケースが多くあります。

 

 (2) ADHD(注意欠陥多動性障害)

 年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力、衝動性、多動性を特徴とします。授業中につい席を立ってしまう、話を最後まで聞けない、順番を待てない、整理整頓ができない、ちょっとしたことで怒り出すなどの表れが多く見られます。そのため友達とのトラブルがおこる、授業に落ち着いて参加できないなどのケースが多く見られます。好きなことに熱中しているときには落ち着いていますが、そうでないときには自分の行動をコントロールするのが困難な場合があります。

 

 (3) 高機能自閉症、アスペルガー症候群

 他者との社会的関係の形成の困難さ、言葉の発達の遅れ、興味や関心のあることの範囲が狭く特定の物にこだわるという特徴を持つ自閉症の中で、知的発達の遅れを伴わないものを高機能自閉症と言います。また、同様の症状がありながら、言葉の発達の遅れを伴わないものをアスペルガー症候群と言います。相手の気持ちを推察したり、周囲の状況に合わせて行動したりすることが困難なため、対人関係やコミュニケーション面での困り感を抱くケースが多く見られます。

 

特別支援教育の推進 「困った子」から「困っている子」へ

 これらの表れはかつては「しつけ不足」「お子さんの性格の問題」等に原因があると考えられていましたが、中枢神経系に何らかの要因があることがわかってきました。「厳しくしつければ改善される」「何度言ってもわからない困った子」という見方による、誤ったかかわりにより、問題が深刻化するケースも少なくありません。

困り感を抱えるお子さんが健やかに成長するためには、医師や臨床心理士などによる専門的な診断を手掛かりに、そのお子さんに適した教育的支援や、周囲の人のかかわりが必要であるという認識が広がっています。

このような表れはお子さんの成長や発達に関する様々な要因が複雑に関係しており、専門家でも診断をするのは難しいと言われています。また、困り感を持ったお子さんの将来に向けた最善の利益を生むために、様々な立場の大人が長期的な視点を持ってかかわっていくことが重要であると考えます。

 

4 伊東市の特別支援教育の取り組み

(1) 特別支援教育コーディネーターを中心とした取り組み

  伊東市のすべての学校で「特別支援コーディネーター」の職員を中心に全校体制で特別支援教育に取り組んでいます。また、伊東市教育委員会としても研修会や情報交換の機会を設定し、学校間の連携も図りながら伊東市全体の特別支援教育の推進に取り組んでいます。

 

(2) スクールカウンセラーの配置

  伊東市のすべての学校に、静岡県教育委員会からスクールカウンセラーが派遣されています。派遣回数、日時等は学校と打ち合わせを行いながら設定されていますが、お子さんの表れについて心配なこと、保護者の方の悩み等についてカウンセリングを行っています。

 

(3) 巡回相談

  東部特別支援学校伊東分校、川奈分校の先生方の協力をいただき、学校の要請に応じて相談活動を行っています。巡回相談員は両分校の先生が務め、専門性を生かしてお子さんの実態を把握し、学級担任等に具体的な指導・支援の方法についてアドバイスします。

 

5 保護者の皆様へ

 子どもはそれぞれに個性があり、無限の可能性を秘めています。一人一人の個性を正確に把握し、適した教育的支援を行うことで、子どもたちは生き生きと学校生活を楽しみ、健やかに成長していくことが可能となります。お子さんを中心に、学校、保護者が協力して成長を支えていくことが必要となります。お子さんのことについて少しでも気になることがありましたら、まず学級担任や学校の特別支援教育コーディネーターにご相談してみてください。

 

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伊東市内及び近隣の各種学校・施設

  子どもたちの中には、見ることや聞くことが不自由である、知的発達に遅れがある、運動・動作が不自由である、体が弱い状態や病気であるなどのため、教育上の配慮が必要な子どもたちがいます。
 このような子どもたちのために、個に応じた教育課程を編成し、教材・教具を工夫し、専門性を持った教員による一人一人にあった自立をめざす教育が用意されています。このような教育は、特別支援学校や小・中学校の特別支援学級、通級による指導教室で行われ、施設と併設の学校もあります。

 ここでは、伊東市内及び近隣の各種学校・施設を紹介します。

 <視覚特別支援学校>
沼津視覚特別支援学校 沼津市米山町6−20 055−921−2099
 <聴覚特別支援学校>
沼津聴覚特別支援学校 沼津市泉町4−1 055−921−3398
 <特別支援学校>
沼津特別支援学校 沼津市大塚823−1 055−966−0980
東部特別支援学校 伊豆の国市寺家235 055−949−2309
  〃 伊東分校(小・中学部) 伊東市幸町1−5 0557−32−3150
  〃 伊豆高原分校(高等部) 伊東市八幡野1120 0557−55−2850
  〃 川奈分校(小・中学部) 伊東市川奈510−7 0557−45−3983
 <肢体不自由児施設>
伊豆医療福祉センター 伊豆の国市寺家202 055−949−1165
 <児童養護施設>
川奈臨海学園 伊東市川奈510−7 0557−45−0509




特別支援学級

 小・中学校において、子どもの障害の状態に即した指導を行う少人数の学級を特別支援学級といいます。
 市内には、東小学校・西小学校・宇佐美小学校・八幡野小学校と南中学校の学校内に特別支援学級があります。
 なお、 障害の内容、お住まいの住所によって通学区域(学区)が定められています。

東小学校 伊東市大原2−2−6 0557−37−2527
西小学校 伊東市幸町1−5 0557−37−2049
宇佐美小学校 伊東市宇佐美1627−1 0557−48−9014
八幡野小学校 伊東市八幡野976−1 0557−53−0023
南中学校 伊東市玖須美元和田729−1 0557−37−2637




通級指導教室

 通常の学級に在籍しながら、障害の状態の改善・克服のために必要な指導を受けることができる場を通級指導教室といいます。
 本市には、西小学校に言語治療教室(ことばの教室)と自閉症もしくはLD,ADHD通級指導教室(杉の子指導教室)があります。ことばの教室では相談も随時受付けています。(0557−37−2049)

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教育指導課